村上春樹の洋書は英語学習に役に立つ?
村上春樹の洋書なら何がおすすめ?
村上春樹の洋書の難易度を知りたい!
そんな疑問をお持ちではないでしょうか?
実は私は、昔から村上春樹ファンで、作品全てを日本語と英語の両方で読破した経験があります。
大学時代にハマってた~
最近、ホリエモンこと堀江貴文さんも、オススメの英語習得法として「村上春樹の洋書」をあげていました。
私も最初は「英語版なんて難しそう…」と尻込みしていましたが、読み始めたら意外と読みやすく、村上春樹の洋書は英語学習にピッタリだと思いました!
さて、今日は私と一緒に村上春樹の不思議な世界へ飛び込んでみましょう!
村上春樹の英語版を読むことのメリット
背景設定が日本だから読みやすい
外国の小説を読むとき、その国の文化や常識を知らないために物語の情景がイメージしにくいことはありませんか?
例えば、以下の文章を読んでみてください。
「マグパイの鳴き声を聞きながら、私はパナドールを飲んだ。」
ある国での日常描写です。でも、日本人はピンとこない人も多いはず。
でも、これを日本風に変えると…
「カラスの鳴き声を聞きながら、私はバファリンを飲んだ。」
文章の内容をすぐにイメージできますよね?
これは私たちが日本人で、日本の文化や常識をすでに理解しているからです。
村上春樹の小説は基本的には日本人が主人公で、日本が舞台であることが多いです。だから英語版でも情景が想像しやすいんです。
ちなみに1つ目の例は、オーストラリアでよくみられる日常の風景の一つです。
マグパイはよく鳴いている鳥、パナドールは一番有名な鎮痛薬だよ
英語版の方が読みやすい
実は村上作品は日本語版より英語版の方が読みやすいと言われることが多いです。
英語版は、日本版にある独特の「村上節」が和らいで、ストーリーの面白さがストレートに伝わってくるように感じました。
日本語版では「言い回しがくどい」という批判が多くありますが、英語版では直接的な表現が多いので物語にスッと入りやすいです。
私も日英両方読んで実感したよ
翻訳者が超大物で翻訳の質が高い
翻訳の質は大丈夫・・・?と思う方もいるかもしれません。
実は、村上春樹の英訳の多くを手がけているのは、ハーバード大学名誉教授のジェイ・ルービン氏。芥川龍之介や夏目漱石の翻訳も手がけた超大物なんです。
村上春樹いわく、ルービン氏はこんな人。
ジェイ・ルービンはハーヴァード大学の正教授で、社会的にもきちんとした偉い人で、ユーモアの感覚みたいなのはすごくあるんだけど、翻訳作業については非常に真面目で厳格な人で、わかんないことがあるといつも電話をかけてくるんです。-引用元
村上さん本人に内容を直接確認するんだね!
ルービン氏以外にも、フィリップ・ガブリエル氏やテッド・グーセン氏など、一流の翻訳者たちが英訳に携わっています。
彼らの翻訳のおかげで、私たちは村上春樹の世界観を英語でも存分に楽しめるんです。
海外の友人と村上春樹の話ができる
村上春樹は言わずもがな、世界中で愛されている作家。作品は約40か国で翻訳されており、世界中にファンが多いです。
こちらの記事によれば、特にドイツや中国、韓国で人気のようですね。
そういえば村上作品が中国のカフェにも置いてあって驚いた
私も実際に海外の方と村上春樹の話をしたこともあります。共通の趣味があると、海外の方との話も弾みやすいですよね。
そんな海外の知り合いがいないという方は、SNSで交流してはいかがでしょうか?
例えば、Goodreadsという海外の読書SNSでは、村上春樹の作品を読んだファンの活発な議論が行われています。日本の「読書メーター」や「ブクログ」のようなものです。
英語でSNSに感想を書いてみるのも、良い英語の練習になるよ~
短編集ならではのメリット
村上春樹といえば長編が話題になりがち。でも、実は短編がすごく面白いんです!
ここでは長編も短編もすべて読んだ私が、短編のメリットをお伝えします。
各話が短いため読書習慣をつけやすい
短編集は、当たり前ですが短い作品を集めたものです。
村上春樹の短編集なら、短いもので約6~7ページ。長い作品でも40ページ程度です。
短い作品は集中して読みやすく、1日1話読み終わることもできるため、日々の読書習慣を形成しやすいです。物語を読み切れば達成感も得られやすく、読書のモチベーション維持にも繋がります。
寝る前に1話読むベッドタイムストーリーを習慣にしよう!
長編より内容が濃い
私の個人的な感想も含まれますが、短編は、限られたページ数の中に物語の面白さを凝縮しているため、無駄が少なく内容が濃密です。
村上作品では、長編小説のエッセンスを短編で味わえることもあります。例えば、以下のように短編をもとにした長編がたくさんあります。
読破した著者による村上春樹の短編ランキング&難易度
それでは、村上春樹の英語版短編集+αを紹介します。短編集は全部で5つ出版されていますが、私のおすすめの順番で紹介します。
難易度は、各本に出版社が独自につけたTOEICレベルの目安を参考にしています。
The Elephant Vanishes / 象の消滅
Blind Willow, Sleeping Woman / めくらやなぎと眠る女
Men Without Women / 女のいない男たち
After the Quake / 神の子どもたちはみな踊る
First Person Singular / 一人称単数
短編の後におすすめ!読みやすい長編2冊
短編を読破したら、次はこの2作品がおすすめです。長編の中で日本がテーマの読みやすい作品をピックアップしました。
Colorless Tsukuru Tazaki and His Years of Pilgrimage / 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
South of the Border, West of the Sun / 国境の南、太陽の西
番外編:実は絵本も!大人も楽しめる1冊
The Strange Library / ふしぎな図書館
村上春樹の短編集を使った英語勉強法
洋書を使った英語学習のやり方に悩む方もいるかもしれません。ここからは私が実際にやった勉強法を紹介します。
わからない単語はまず推測して読む
読んでいてわからない表現がある場合、すぐ意味を調べるのではなく、まず推測してみましょう。
ただし、すべての単語を推測するのは難しいので、重要だと思われる単語や繰り返し出てくる単語だけはメモしておきましょう。特に、動詞と話のキーポイントになる名詞は押さえておくといいです。
一つの短編を読み終えたら、メモした単語をまとめて調べる時間を設けましょう。
単語がすべてわからなくてもOK。まずはストーリー自体を楽しんでみよう
音読してみる
声に出して読むことで、英語のリズムが身につきます。
村上春樹の文体は、基本的に短めなので、リズミカルで音読に適しています。
印象的なフレーズや使えそうなフレーズをメモ
村上春樹の作品には名言が多いです。
本を読みながら、気に入ったフレーズや表現をノートに書き留めましょう。
読んでいる最中に書き留めるのがわずらわしければ、ふせんなどを貼っておきましょう!
日常会話や作文で使えるように練習すると英語力アップにつながりますよ。
映画化作品との比較
『ノルウェイの森』や『ドライブ・マイ・カー』など、映画化された作品もたくさん。
小説と映画の違いを探すのも楽しく、英語学習の良い刺激になります。
映画の英語字幕や吹き替えを活用すれば、リスニング力も鍛えられます。
オーディオブックで聴いてみよう
村上本は英語版のオーディオブックが充実しています。
耳で聴きながら洋書を目で追えば、リスニング力も鍛えられますよ。
内容はそれほど難しくないのでいきなりオーディオから入るのもアリ!
Audibleなら村上春樹の作品が充実しています。現在、30日間無料体験を実施中!ぜひ聴いてみてください!無料期間中に退会すればお金はかかりません。
まとめ
村上春樹の英語版作品は、日本人にとって親しみやすく、かつ世界レベルの文学を楽しめる素晴らしい教材です。
短編集から始めて、徐々に長編に挑戦していくのがおすすめです。
音読、印象的なフレーズのメモ、映画との比較など、様々な方法を組み合わせることで、楽しみながら効果的に英語力を伸ばすことができます。
村上ワールドを英語で楽しみつつ、自分のペースで着実に英語力アップを目指しましょう!
今日も読んでくれてありがとうございました!
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