英語学習には多読が効果的と言われていますが、絵本から始めて徐々にレベルを上げる方法は、大人にとっては退屈に感じることもありますよね。かといって、いきなり大人向けの本に挑戦するのはハードルが高く、挫折しやすいものです。
そこでおすすめなのが、ネイティブの10代向けに書かれたヤングアダルト小説。ストーリーが面白く、英語も難しすぎないので、大人の英語学習にぴったりです。
今回は、英語多読でも人気の『Holes』を実際に読んでみたので、そのあらすじや難易度、多読におすすめな理由を解説します。最後には私が作成した単語リストも掲載しているので、ぜひ活用して挑戦してみてください!
他のおすすめ洋書については、以下の記事でも紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
Holesとは?
『Holes』は、アメリカの児童文学作家ルイス・サッカー(Louis Sachar)の代表作です。
1998年に出版され、全米図書賞や、アメリカの優れた児童文学に贈られるニューベリー賞(The John Newbery Medal)を受賞した名作として知られています。
その影響もあり、英語多読のおすすめ本としてもよく紹介されるヤングアダルト向けの長編小説です。ペーパーバック版は277ページ、語数は約46,938語(出版社提供)と、読み応えのある一冊です。
日本語訳も出ています。

おすすめの洋書を調べると、ほぼ必ず名前があがっている人気作!
ディズニー制作の映画版もある
『Holes』は2003年にウォルト・ディズニー・ピクチャーズによって映画化もされています。
本を読んで映画を見るとイメージの答え合わせができますし、本だと難しくてイメージがわかない方は映画を見てから(トレーラーでもOK)読めば、内容が理解しやすいと思います。

登場人物が多いので、映像で一度見るとイメージしやすいよ
Holesのあらすじ ※ネタバレなし
主人公は、一族にかけられた呪いのせいでいつも悪運に見舞われている太っちょの中学生スタンリー。ある日彼は無実の罪で逮捕され、青少年矯正施設「グリーン・レイク・キャンプ」に送られることになります。
ところが、そこはレイク(湖)とは名ばかりの乾ききった砂漠でした。過酷な環境で、少年たちは毎日、大きな穴を掘らされています。表向きは「人格を鍛えるため」と言われますが、実は所長の秘密の計画が隠されていて、スタンリーはその謎に立ち向かうことになります。

自分の運命である不運を、勇気と友情で乗り越えていくスタンリーに心打たれるよ
Holesの難易度は比較的高め
『Holes』は「英検2級/TOEIC700~」レベルと紹介されることが多いですが、個人的にはもう少し難しい印象です。話の流れを追うだけなら英検2級レベルでも対応できますが、語彙が多いとよりスムーズに読めると思います。
ただ、英語の物語に慣れていない方や、TOEICのようなビジネス英語中心の学習者には、少し難しく感じるかもしれません。
日本人の大人にとっての洋書の難易度を発表している「英語多読研究会SSS」の読みやすさレベル(YL)では10段階中6~7。これは、英検1級の単語がよく出るハリーポッターシリーズ(YL 6.0~8.0)と同レベルです。ネイティブの対象年齢は小学校高学年向けとなっています。

ネイティブの小学校高学年の平均語彙数は1万~1万5千=英検1級程度の語彙力と同程度。
Holesが英語多読に向いている3つの理由
ネイティブの大人向け小説よりも読みやすい
『Holes』はネイティブの子ども向けの小説のため、英語が難しすぎず、ネイティブの大人向け小説よりは読みやすいです。1つ1つの文が短めで、難しい構文もほぼなく、会話が多めです。わかりにくいスラングも少ないため、英語学習者にやさしいです。

ちなみにネイティブの大人の平均語彙数は2万~4万程度。この程度語彙力があると大人向け小説も楽に読めるよ
自分の語彙力を無料で測定できるサイトはこちらで紹介しています。
ストーリーが面白く、大人でも楽しめる
「絵本や児童小説は物足りない…。」そんなイメージがあるかもしれませんが、『Holes』は違います!
シンプルながらもしっかりとした伏線があり、前半に登場する祖先の話が後半で見事につながる展開は圧巻。すべての伏線が回収される爽快感があり、大人でも夢中になれる物語です。

以前、絵本多読に挑戦したときは面白くなくてやめちゃったけど、これは最後までついつい読んでしまった!
短めのチャプターでスキマ時間に読みやすい
『Holes』は全50章で、各章が約5ページと短く区切られているので、通勤やちょっとした空き時間にもサクッと読み進められます。

忙しい方にもピッタリだよ!
Holesを読んだ感想
『Holes』は、実は昔一度挑戦したことがあるのですが、その時は途中で挫折してしまいました。語彙が少し難しい部分があったり、急に登場する祖先の話で少し飽きてしまったためです。
でも、話が面白いと評判だったので、再度挑戦してみました。今回は、普段から英字ニュース等を無料アプリ(レシピー)で読んでいるおかげで、ほとんど新しい単語に出会うことがなく、とてもスムーズに読めました。
最初は登場人物や祖先の話が多くて少し理解が難しく感じるかもしれませんが、13章あたりから一気に面白くなります!その辺りからグッと引き込まれるので、ぜひそこまで頑張って読んでみてください。本当にうまく構成されていて、読み終わった後は自信を持って勧めたくなる作品でした。気になる方は、ぜひ一度挑戦してみてください!

読み終えてから、すぐに同じ作者の別の著書も購入しちゃった笑
Holesで多読する際の注意点
英語多読研究会SSSは以下の3点を多読3原則としています。
- 辞書は引かない (引かなくてもわかる本を読む)
- 分からないところは飛ばして前へ進む (わかっているところをつなげて読む)
- つまらなくなったら止める (1 2 の原則で楽しく読めない本は読まない)
多読では自分のレベルに合ったものを選ぶことが重要です。書いてあることが半分もわからない…という方は、まだその本を読むのは早いので、もっと簡単な本を読むことをおすすめします。
他のレベルも含めたおすすめ洋書リストはこちらの記事に掲載しています。
私の多読のやり方
個人的には、多読では90%程度意味がわかる本を選ぶのが大切だと感じています。
多読の基本は「辞書を引かずに読む」ですが、私は気になる単語は覚えたいので、気になったものはメモしておき、章の終わりなど区切りのタイミングでまとめて調べるようにしています。
単語が出るたびに調べると物語に集中できず、読書の流れも途切れてしまうので、その場では推測しながら読むのがポイントです。

同じ単語は繰り返して次の章にも出てくることが多いので途中で一回調べると読みやすいよ!
Holesに登場する英単語リスト
私が『Hole』を読んで調べた、やや難しめの単語のみを載せています。『Holes』を読む際にぜひ活用してください!リストは登場順にしています。
英語 | 日本語訳 |
---|---|
shrivel | しおれる、縮む |
canteen | 水筒 |
buzzard food | (俗語)死体、死んだ動物(ハゲタカのエサ) |
barf bag | エチケット袋(飛行機などの嘔吐袋) |
file out | (列になって)出ていく |
spigot | (蛇口などの)栓、水道のコック |
for the life of him | どうしても~できない(強調表現) |
suds | 石鹸の泡 |
forlorn | 孤独な、見捨てられた、哀れな |
suckle | (赤ん坊・動物が)乳を飲む、授乳する |
deftly | 器用に、巧みに |
you better get with it | (俗語)もっとしっかりしろ、ちゃんとやれ |
baloney sandwich | ボローニャソーセージのサンドイッチ |
clod | 土の塊 |
frizzy | (髪が)チリチリした |
lump | 塊、こぶ |
upholstery | (椅子・ソファなどの)張り布、内装 |
he knew better than to | ~しないだけの分別があった |
scowl | しかめ面をする、にらみつける |
bulge | ふくらむ、膨張する |
pry up | (てこなどで)こじ開ける、こじる |
pig Latin | ピッグラテン(英単語の語頭を変える言葉遊び) |
callus | (手・足の)たこ、硬くなった皮膚 |
writhe | もがく、苦しみ悶える |
warts | イボ |
blotchy | シミだらけの、まだら模様の |
scraggly | まばらな、ぼさぼさの |
kept at it | あきらめずに続けた、粘り強く取り組んだ |
lay off | やめる |
pry off | こじ開けて取り外す、無理に剥がす |
holster | (銃の)ホルスター、ケース |
find refuge | 避難する、安らぎを見つける |
slits | 細長い切れ目、スリット、隙間 |
rev | (エンジンの)回転数を上げる、活発にする |
drooping | 垂れ下がる、しおれる、元気がなくなる |
raspy | (声が)しゃがれた、耳障りな |
sploosh | (水が飛び散る音)ザブン、バシャッ |
rut | わだち、溝 |
ledge | (壁や崖の)突き出た部分、岩棚、窓の出っ張り |
gnats | ブヨ、コバエなどの小さな虫 |
gully | (雨や流水によってできた)溝、小さな谷 |
precipice | 絶壁、危機的状況 |
snicker | くすくす笑う |
sundial | 日時計 |
delirious | 意識が混濁した、非常に興奮した |
英語多読に『Holes』はおすすめ!
『Holes』は、アメリカの児童文学の名作であり、英語多読の定番としても人気の高い作品です。やや難易度は高めですが、大人でも夢中になれるストーリーが魅力です。興味のある方は、ぜひ私が作成した単語リストを活用しながら挑戦してみてくださいね。日本語版を併用するのも役に立ちますよ。
洋書が大好きな私が厳選した、他のおすすめ作品も以下の記事で紹介しています。ぜひチェックしてみてくださいね!
また、英語ニュースも多読におすすめです。私が活用している『レシピー』では、BBCやCNN、Japan Timesなどの大手英字新聞が無料で読めるうえ、英単語もワンタップで調べられるのでとても便利です。語彙力も気づいたら増えていますよ。ぜひ試してみてくださいね。

今日も読んでいただきありがとうございました。!
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